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No.31 おかき、せんべい、あられ

普段のお参り等でお茶菓子を頂く事が多いのですが、最近ふと疑問に思うことがあります。おかき、せんべい、あられの違いは何なのかと言うことです。個人的見解ではおかきはかき餅から来ていて、あられはその形状などが気象の霰(あられ)から来ているのではないかと思っています。しかしながらせんべいについてはどうも思い当たることがありませんので、せっかくですので上記の3つを調べてみました。


おかきについては想像通りかき餅からきているようです。餅をついて猫餅(棒状に細長くした状態が猫に似ていることから、またはなまこ餅とも言われる)を切って乾燥させて焼いたものがかき餅です。


あられはその小さい物を指すようですが、本来はもち米をそのまま炒ったものを指すらしいです。または餅を砕いて大鍋で炒る時の音が気象の霰(あられ)に似ているからという説もあるようです。また、このあられは関西が発祥の地だと言われています。
しかしながら、おかきとあられについてはJAS規格で定められた明確なものはなく、おおよその大きさや形状で区別しているだけのようです。


そして最大の疑問であったせんべいについてですが、上記2つとは異なり小麦粉、米粉が材料になります。一般的には関西が小麦粉、関東が米粉となります。せんべいが普及したのが江戸時代で代表的なところでは関西の八ツ橋や瓦せんべい、関東の塩せんべいです。当時塩せんべいは関西のものと比べて下に見られており、農家が残り飯を炒って蒸して塩を混ぜて竹筒で丸型に抜いて天日干しして炭火で焼いたものから始まったと言われています。後に縁日等で売り出されて爆発的人気になり、江戸でせんべいと言えばこの系統のものだけと思われていました。また17世紀には銚子にて醤油の製造が始まっていることから醤油せんべいも用いられるようになったと思われます。


せんべいについては、所変われば品変わるというところでしょうか。なかなかお菓子も奥が深いですね。次回は「おまんじゅう」のお話し予定しております。