Q 一周忌の翌年に三回忌、
法事は、なぜ三・七の年に勤めるの??
亡くなられて満二年目なのに、どうして三回忌というのか。
仏教儀礼では、数え年を用いています。
数え年では生まれたばかりの子を一歳とするのと同様に、仏事においても往生されたその年を「一」と数えるので、亡くなられて二年目の命日を三回忌とし、以降も同様に、六年目に七回忌、十二年目に十三回忌となります。ただ亡くなって一年目の命日を、二回忌と呼ばず一周忌と使い分けています。
「周」はぐるりとひとめぐりすること、「回」はぐるぐる繰り返しめぐること、および、その度数を示します。つまり、月日が基点から基点へひとめぐりしたという視点から、一年目の命日を一周忌と呼び、年を重ね毎年めぐり来るという視点から、その後の命日を数え年でO回忌というのです。
次に、三と七の年に法要を勤める理由ですが、
三は、物事の全体像を総括的に表す数字とされ、仏教では三業(身体と口と意とによる活動)、三世(過去・現在・未来の時間区分)など、三という数字で物事の全体を表し、仏事が満ち成就することを示しているようです。
七は、インドでは古くから、無限・完全・宇宙などを表す数として大切に扱われているようです。
昔の人々は、こうした三・七を生命の流れの中での大事な区切りととらえ、三と七のつく年に追善供養し、故人の命と己の人生を振り返ろうとしたのでしょう。ご先祖様にとっても大事なことです。この節目節目の法要を行いましょう。