いよいよ花粉の季節がやって参りました。今年は例年より少ないらしいですが、正直この季節が憂鬱です。それはさて置き2、3、4月は引越しが多い時期と言われています。それは卒業、入学、就職、転職等がその要因とされているからでしょう。では、引越しの際お仏壇をどうすれば良いのかご存知でしょうか?
まず引越しが決まればその少し前に菩提寺にお仏壇の『お魂抜き』(閉眼法要、精根抜き等呼び方は宗派、地域により色々あります)をお願いします。その後引越し先で荷解き等が一段落ついたら『お魂入れ』(開眼供養、精根入れ等呼び方は宗派、地域によって色々あります)を菩提寺にお願いします。
また、引越しには関係ないですが、お仏壇も長くお祀りしていると汚れや破損等が起こります。その場合お仏壇のクリーニングや修理に出す時も先ほどの『お魂抜き』、『お魂入れ』を行わなければなりません。ただ、諸事情により『お魂抜き』が出来なかった場合は菩提寺に相談して新たに御回向してもらってはどうでしょうか。
お仏壇は魂が入ってないとただの箱です。お魂が入ってこそはじめてお仏壇になります。逆に言うならば箱だけ運んでもお魂は置き去りになります。だからこそ上記の作法が重要になります。これは位牌やお墓に戒名を彫る時も同じです。位牌やお墓は業者に持っていく前に必ず『お魂抜き』をして、戻ってきたら『お魂入れ』の作法が必要と言う事を忘れないで下さい。
※宗派、地域により作法、考え方に多少の違いはあります。