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No.40 逮夜

月参りや法要を行うのはご命日の当日なのか前日なのかと言う質問がよくあります。関西では前日に行う逮夜参りが多いですが、関東ではそうでない場合が多いと聞きます。

 元々『逮夜』とは葬儀の前夜にあたる日(「逮」とは及ぶという意味で明日に及ぶ夜ということから)を指します。以前は葬儀以外でも逮夜から法要が行われていて、その名残で関西では逮夜参りが定着したと言われています。しかしながら現在でも大きな法要などでは逮夜法要から行われる場合もあります。

 本来の意味とは大きく違いますが、逮夜の例えとしては日本で独自の行事として定着しているクリスマスの前夜、クリスマスイブと考えてもらえば解りやすいかも知れません。つまりは逮夜とは葬儀の前夜、ご命日の前夜ということになります。

 逮夜と当日どちらが正しいのかというと、元々は逮夜法要と当日法要両方行っていた訳ですから一概には言えません。また地方やお寺によっても考えは変わります。ただ最近は仕事や学校等で日曜、祝日以外都合が悪いというのが実情です。仏事は遅らせるよりは早める方が良いとされています。もちろん日にちにこだわるのも大切ですが、そのような諸事情を考えるとあまり気にしなくても良いかも知れません。