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No.4 成道会

成道会とはお釈迦様の成道(悟りを開いた事)を記念して行われる行事のことです。日本では12月8日に成道したと伝承されているのでこの日に法要を行います。

お釈迦様は今から約2500年前、現在のネパールの王族の子として生まれます。将来の国王の座を約束されながらも29歳の時この世の無常を感じ、妻子や地位も棄て出家されます。人間の苦しみの根源は四苦(生老病死)として、この四苦をどうすれば解決することができるか悩まれます。最初は有名な聖者について学びますが、納得がいく答えは得られませんでした。その後ウルヴェーラの苦行林にて6年間正に命を賭した苦行を続けられますが、苦行では無駄に体や心を傷つけるだけで真理は見出せないと気付き苦行を放棄されます。

苦行を放棄した後、その場所から程近いネ-ランジャナー河で沐浴し、ウルヴェーラ村の村長の娘であるスジャータからもらった乳粥によって体力を取り戻します。そして納得出来る真理を見いだすまでその場を立たないと決心して菩提樹の下に座します。そして21日間の瞑想の後、東の空に輝く明けの明星を見られてついに悟りを開かれます。

成道会は彼岸会や盂蘭盆会に比べて知名度は低いかも知れません。しかし、この日がなければ仏教、強いては日本文化の基礎も無かった訳ですから、これを機会に成道会を知っていただければと思います。