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浄土宗の日常のお勤め

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浄土宗の日常のお勤め

No.20 誦経

浄土宗では、おつとめに当たり浄土三部経を拝読すべきでありますが、かなりの時間を要しますので、日常では「無量寿経」の中から四誓偈、「観無量寿経」の中から仏身観、法事では「阿弥陀経」をとり出して拝読しています。


「無量寿経」とは、釈尊が弟子阿難のためにお説きになったもので、その内容は阿弥陀仏が法蔵比丘と申されたその昔、すぐれた本願を起こし、長い修行を積まれた結果、ついにその本願を成就して、無量寿・無量光の仏となり、浄土を構えて救済のみ手をさしのばされ、どのような者でも、心から専らそのみ名を唱えるならば、必ずその浄土に往生せしめられるというものです。

「観無量寿経」とは、釈尊が阿難と韋提希夫人とに対して、広く阿弥陀とその浄土を観察する法を説き、最後に阿難に仏のみ名を称うべきことを付属されたことを述べているものです。

「阿弥陀経」とは、釈尊が弟子舎利弗のために阿弥陀仏とその浄土のことを明かし、一日ないし七日その仏のみ名を称える念仏によって、往生ができることを述べ、さらに六方の諸仏がその真実であることを証明し、念仏の人々を護念されることを説かれたものです。