「法然上人二十五霊場」九番霊場の紹介です。
第九番霊場 大和 浄土宗 當麻寺 奥院
ご本尊 圓光大師
御詠歌
阿弥陀仏(あみだぶ)と 申すばかりを 勤めにて
浄土の荘厳(しょうごん) 見るぞ嬉(うれ)しき
當麻寺は天平の昔、中将姫が蓮糸で織ったと言われる浄土曼陀羅で名高く、法然上人がこの曼陀羅を拝し称名念仏を修せられた霊場でございます。
知恩院第十二世誓阿上人(せいあしょうにん)は、京都は、災禍も多く安住の地で無いとし、応安三年(1370)朝廷に奏上し、法然上人の尊像と勅修御伝の副本を当寺に移されました。
なおこの尊像は法然上人自ら四十八度開眼されたものであり、誓阿上人の夢告の「血垂れの御影」として有名でございます。
建物の多くが、国宝や重要文化財です。山内を散策などされてもいかがでしょうか。
※當麻寺 奥院は、當麻寺の奥之院ではなく、知恩院の奥之院です。
當麻寺は真言宗にも縁(ゆかり)あるお寺として、真言宗と浄土宗の二宗で護持されています。
※浄土曼陀羅 極楽浄土を表した図です。こちらの曼陀羅は当麻曼陀羅(たいままんだら)とよばれるもので、浄土宗でお称えする『観無量寿経』(かんむりょうじゅきょう)というお経を表したものです。
※勅修御伝 お和尚のひとりごと54をご覧下さい。