「法然上人二十五霊場」十二番霊場の紹介です。
第十二番霊場 伊勢 浄土宗 欣浄寺
ご本尊 阿弥陀如来
御詠歌
和(やわ)らぐる 神の光の 影みちて 秋にかはらぬ
短(みじ)か夜(よ)の月
承安五年(1175)法然上人が四十三歳で浄土宗を開かれた年、伊勢神宮に参籠(さんろう)されました。
すると七日目の朝、念仏をする上人の前に大きな日輪が現われました。その中には金色で弥陀の名号が書かれており、光を放っていました。
これは念仏が神慮(しんりょ)にかなった証(あかし)であると法然上人は大変喜ばれ、末代の証とする為、その相(すがた)を写して(伊勢神宮)外宮の宝殿に納められました。
その後兵火で宝殿は焼かれましたが、日輪の名号は火中より飛び出し篠(しの)の葉にかかって光を放ったので「篠葉の御名号」と言われています。
※参篭 神社や仏堂に引き篭って祈願することです。