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No.48 一枚起請文

私達浄土宗のお勤めでは、「一枚起請文」を拝読します。この一枚起請文とはどのようなものでしょうか?まず一枚起請文とは一枚の紙に書かれた起請文の事です。
そのままの言葉ではございますが、起請文という言葉はあまり馴染みのない言葉だと思います。

「起請とは、神仏に誓いを立てそれに背かぬことを宣言すること。またその旨を記した文章」(※「大辞林」より)という意味です。

この一枚起請文は、法然上人のお弟子である勢観房源智上人が床に臥す事が多くなった
法然上人に教えの真髄を今一度お教えいただきたいと願われて書いていただいたものです。それは、法然上人がお亡くなりになる2日前の事でした。

この一枚起請文は、法然上人のご遺言と言えるものです。
私達もお勤めの時には、「元祖大師御遺訓一枚起請文」と拝読させて頂いております。

この時書かれた一枚起請文の原本は、京都市左京区黒谷町にある金戎光明寺に残されております。普段はなかなか観る事ができませんが、毎年四月の御忌会の時に公開しています。
是非、一度参拝してみてはいかがでしょうか?
次回は、一枚起請文の一節について触れたいと思います。

法然上人の御遺徳を偲んで、合掌 「南無阿弥陀佛」

一枚起請文