『法爾』 (ほうに)
天皇陛下より加諡(かし) 平成23年4月18日に奉戴奉告法要
朝廷から有徳の高僧に贈られる大師号。法然上人は、元禄10年(1697)、
東山天皇から「圓光(えんこう)」を賜り、さらに寳永8年(1711)の
500年遠忌で「東漸(とうぜん)」を、以降50年ごとに「慧成(えじょう)」「弘覚(こうかく)」
「慈教(じきょう)」「明照(めいしょう)」「和順(わじゅん)」の大師号を時の天皇から
知恩院御忌会にあわせ賜ってきた。
800年大遠忌を迎えた今年、8つ目となる大師号「法爾(ほうに)」の加諡(かし)がきまり、3月16日、宮内庁で羽毛田宮内庁長官から、総本山知恩院門跡・浄土宗伊藤唯眞猊下に伝達された。
「法爾」とはあるがままの理(ことわり)を意味する「法爾道理」「自然法爾」からとったもので、「法然道理」ともいい、法然上人の名前の由来とされる言葉。
なお、4月18日の総本山知恩院御忌大会開白にあわせ、奉戴奉告法要が執り行われる。