「厭離穢土 欣求浄土」とは「穢土(えど)を厭い(いとい)離れ 浄土を欣い(ねがい)求める」と読みます。
穢土とは苦しみの娑婆世界(しゃばせかい)のことで、私たちがいるこの世界のことを意味します。浄土は、阿弥陀様の極楽世界のことです。
「辛く、苦しみだらけのこの世界から、楽しく安らかな阿弥陀様の極楽世界にいきたい。」という意味です。
この言葉は、恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)著の『往生要集』という書物に出てくる言葉で、浄土教(極楽へいく教えで浄土宗 浄土真宗などの宗派が含まれます)の教えを分かり易くあらわしています。
徳川家康公はこの言葉を旗印にされたのは、「戦乱の世(穢土)から平和な世界(浄土)へする」という思いがあったからであると伝えられています。
次回は「白本尊(しろほんぞん) 黒本尊(くろほんぞん)」についてご案内したいと思います。
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