みなさん、浄土宗の数珠は、一般に使われている数珠と違うのを
ご存知ですか。
一般には、一連の数珠、輪が一つだけのものです。
浄土宗の数珠は、輪が二つになっているものを使います。
これを日課数珠と申します。
この他には、珠が百八ある百八数珠や僧侶が儀式で使う荘厳数珠(しょうごんじゅず)、
大勢で使う大きな珠でできている百万遍数珠などがあります。
では、なぜ浄土宗では輪が二つになっている(二連といいます)数珠を使うのかご存知ですか。それは数珠を使ってお念仏の数を数えるためです。
日課数珠には珠が大きいものと小さいものがあります。珠が大きいものは三万遍、珠が小さいものは六万遍数えることが出来ます。
以下、下記画像とあわせてご参照ください。
27×40×10×6×=64800となります。
これでお念仏を六万遍称えることができます。
ここでちょっとした数珠に関する雑学
この二連の数珠は阿波の介という方が作られました。
この方は法然上人のお弟子の一人ですが、僧侶ではなく在家のまま一生を終えられました。
晩年は世界遺産に登録された(2011年)岩手県平泉町にある中尊寺金色堂にいき、お念仏を唱えながら往生したと伝えられています。
金色堂のほとりに堂守のごとく見守るようにひっそりとお墓があります。
みなさまも中尊寺にお参りの折には、お手を合わせていただければ
ありがたく思います。
宗派によれば、珠数の形式も違えば持ち方も違います。
ここに浄土宗の珠数の持ち方を写真にて掲載しました。
このごろ数珠がどこでも売っていますね、それこそ百均のお店でも売っています。
ですが、私たち浄土宗で使う二連の数珠を置いているお店は少ないようです。
またこの二連の数珠は、私達僧侶も持ってお念仏を唱えております。
どうか檀信徒の皆さまも、お持ちでない方は、これを機会にお持ちになっていただきたいと思います。そして、ともに日々のお念仏を申していきましょう。
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皆様の親身になって、お力に慣れればと思い、日々精進しております。
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