「法然上人二十五霊場」十五番霊場の紹介です。
第十五番霊場 京都伏見 浄土宗 源空寺
ご本尊 元祖圓光大師
御詠歌
一声(ひとこえ)も 南無阿弥陀仏(なむあみだぶ)と
言う人の はちすの上に 上(のぼ)らぬはなし
当寺はもと木幡の里(現在の宇治市炭山)にあり、三井寺の碩徳(せきとく)公胤僧正の弟子忍空上人の草庵でございました。
忍空上人は深く法然上人の徳風を慕われ、東大寺大仏殿再建落慶供養の御帰途、上人をこの地にお迎えして人々を教化されました。
人々は法然上人との離別を惜しみ懇請しました。法然上人は「張貫きの御影像」を作り与え念仏弘通されました。
慶長年間、江戸の幡随意(ばんずいい)上人は当寺の辺地を嘆き、家康公に要請し現在の地に移され宝海山法然院源空寺と呼び念仏道場とされました。
※碩徳 徳が高い人 徳に、高徳の僧のことです。
※ 張貫き 物の形を木型で作り,それに紙を重ねてはり、糊(のり)がかわいてから、木型を抜き去ったもの。また、木・竹などで芯(しん)を組み、上から幾重にも紙を張って作ったもの。はりぼて。
※ 念仏弘通 念仏の教えを広くめることです。
二層の山門は伏見城から移築されたものといわれています。
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