「法然上人二十五霊場」二十一番霊場の紹介です。
第二十一番 京都大原 天台宗 勝林院
ご本尊 阿弥陀如来「証拠の阿弥陀」
ご詠歌
阿弥陀仏(あみだぶ)に 染(そ)むる心の 色に出(い)でば 秋の梢(こずえ)の たぐいならまし
魚山(ぎょざん)大原寺(だいげんじ)勝林院といいます。慈覚大師円仁が中国より伝えられたと言われる魚山流声明(しょうみょう)の発祥地であります。
法然上人が文治二年(1186)の秋、顕真法印(文治六年天台座主につかれました)の発起により、南都、北嶺の名僧学匠三百余人を相手として論議された有名な大原談義(大原問答)が行われました所でございます。
ご本尊は証拠阿弥陀如来と伝えられています。付近には法然上人の腰掛石、衣掛石などゆかりの遺跡も多くございます。
声明 聲明とも書きます。お経を歌うように誦(とな)えます。
いわば、メロディーのあるお経です。
4月に催される御忌会(4月19日~25日)(お和尚のひとりごとNo28掲載)などで誦えられます。
南都、北嶺 南都とは奈良の南都六宗のことです。北嶺とは、比叡山延暦寺のことです。
勝林院は観光の名所である京都大原三千院の近くにございます。
11月頃の紅葉は素晴らしいものです。また、四季おりおりの景色も楽しめます。
一度とはいわずに何度でも訪れたい場所です。
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