「法然上人二十五霊場」十一番霊場の紹介です。
第十一霊場 大和 華厳宗大本山 東大寺 指図堂
ご本尊 法然上人画像
御詠歌
さへられぬ 光(ひかり)もあるを おしなべて
隔(へだ)て顔(がお)なる 朝霞(あさがすみ)かな
治承四年(1180)古代国家の象徴、東大寺の大伽藍が平重衡(たいらのしげひら)の兵火によって炎上、復興に俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)上人が当られました。
上人は自らを南無阿弥陀仏と称するほど浄土信仰に篤く、法然上人は重源上人の招きにより再建途上の大仏殿で浄土三部経を講じられました。
東大寺がまたもや兵火(1567年)で焼失しました。
江戸時代初期、大仏殿復興の時に大きな計画図面を収めるお堂として、指図堂が建てられました。
のち、寛政三年(1791)災害によって倒壊しましたが、浄土宗徒の願いにより法然上人ゆかりの霊場として再建されました。
正面には墨染(すみぞめ)の衣に金剛草履(こんごうぞうり)をはいた法然上人がまつられています。
※浄土三部経 「無量寿経」(むりょうじゅきょう)「観無量寿経」(かんむりょうじゅきょう)「阿弥陀経」(あみだきょう)の三巻のお経のことです。 浄土宗の教えのよりどころとなるお経です。
※金剛草履 藁(わら)などを編んで作った形の大きい丈夫な草履です。
※指図堂は平日、閉堂しています。また土日祝でも閉堂していることもありますのでご確認おねがいします。
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