和尚のひとりごと№1518「日中三尊礼 7」
和尚のひとりごと№1518「日中三尊礼 7」
六方如来舒舌証 ろーっぽーにょーらあいじょーぜーっしょーおー
訳「六方の如来はその舌相(した)をのばして証明している。」
「六方」は東西南北に上下を加えた方角。「如来」(真如の世界より済度のために来て下さる人)は仏(ブッダ、覚者)に同じ。大乗仏教では私たちの住むこの世界(娑婆世界)以外のあらゆる世界に仏が出現する可能性があると説きます。
舌相は、仏の証である様々な身体の特徴(三十二相)の一つ、広長舌相のことです。
小さくは顔面、大きくは三千大千世界を覆うほどの大きさの舌。仏がこれを示すと、その言説には噓偽りがなく、それが真実であるとの決定的な証となります。