和尚のひとりごと№1459「偈文52」

和尚のひとりごと№1459「偈文52」

 

 

 

 

 

(書き下し文)
当寺開基以来諸檀越 日牌月牌 諸精霊等の菩提を増進せん

(意味)
当寺が開基されて以来、寺や僧侶を支えてきた諸々の檀越
さらには日々あるいは毎月のように位牌を祀り供養している諸霊たち
その他諸々の先だった精霊等の悟りがますます増大し進展するように

開基は開山と対に用いられる。
開山が寺院を創建した上人を指すのに対して、開基は寺院創建時の世俗の経済的支持者、即ち創建時の中心的檀越をそう呼ぶ。
檀越はdānapati(ダーナパティ)の音写語で「恵む者」の意。檀家・檀徒・檀那などと同義で用いられる際は、寺への寄進や僧の衣食住の援助(布施)をする事で寺院を支える立場の人のこと。
毎日のように位牌を祀って供養することを日牌、毎月供養することを月牌という。
精霊とは衆生の魂、ここでは亡くなった者の霊のこと。