和尚のひとりごと№1443「偈文37」
和尚のひとりごと№1443「偈文37 袈裟被着偈」
袈裟被着偈(けさひちゃくげ)
(意味)
「大いなるかな、解脱へと向かわしめる服よ、すがたかたちを離れた悟りという実りをもたらす、福田にもたとえられる衣よ、これをつつしんで被着したてまつり、如法に持戒と修行に励み、広く衆生を悟りへと導かん」
袈裟の功徳をたたえ、袈裟を被着するときあるいは法要の始まる前に唱える偈文です。
袈裟を着するときは、袈裟をたたんだまま両手で捧げ持ち、微声で唱えます。また、法要の開始前に導師および大衆が威儀行相を整え、維那の犍稚かんちに従って中啓などの扇を襟に差し合掌し、この偈を句頭し一同唱和すします。ほかに得度式および袈裟を授与する法要に用います。