和尚のひとりごとNo1139「法然上人二十五霊場 六番」
和尚のひとりごとNo1139 法然上人二十五霊場 四天王寺 阿弥陀堂(六番霊場)
第六番霊場 大阪 和宗総本山 四天王寺 阿弥陀堂(念仏堂)
ご本尊 救世観世音菩薩
阿弥陀堂 ご本尊 阿弥陀如来 六番霊場ご本尊 法然上人尊像
御詠歌
阿弥陀仏(あみだぶ)と 心は西に空蝉(うつせみ)の ぬけ果てたる 声ぞ涼(すず)しき
聖徳太子創建になる我が国最古の仏法霊場である四天王寺です。
昔から西大門から夕日が西の海に没するのを見て極楽浄土を観想されていたといわれています。
法然上人は五十一歳の時参詣の砌(みぎり)、往時を慕われつつ念仏堂にてお念仏を唱えて日想観を修せられました。
又、高野山の学僧であった明遍僧都が霊夢の中に四天王寺の西大門にて法然上人が悩み苦しむ多くの病人達に粥を食べさせておられるのを見、世の濁りと我が身を思い、専修念仏の門に入られたとも伝えられています。
現在、念仏堂はなく、法然上人尊像は、阿弥陀堂に祀られています。
※観想 一つの対象に心を集中して深く観察すること。仏や浄土の様相を想い浮かべることです。
※日想観 『観無量寿経』に説かれる修行の一つ。
西に沈む太陽を観察して、西方の極楽浄土を想い浮かべる修行です。
※学僧 修行中の僧と、学問に長じた僧という意味があります。
ここでは、学問に長じた僧という意味です。
四天王寺山内には参拝見学の場所が、多くございますが、極楽門と呼ばれる西大門、そして西大門につづく石鳥居はご覧になっていただきたいと思います。