和尚のひとりごとNo1138「法然上人二十五霊場 五番」
和尚のひとりごとNo1138 二十五霊場 勝尾寺二階堂(五番霊場)
第五番霊場 摂津 高野山真言宗 勝尾寺 二階堂
ご本尊 十一面千手観世音菩薩
二階堂のご本尊
善導大師・元祖大師法然上人 両祖夢定中会見壁
(りょうそむじょうちゅうかいけんへき)
御詠歌
柴(しば)の戸に 明け暮れ掛かる 白雲を いつ紫の色に見なさん
勝尾寺は西国第二十三番観音霊場です。本堂の右手を東北へ200mほど登ると二階堂があります。
法然上人が讃岐より如来院を経て御帰洛の途中四年間留まれた専修念仏の道場です。
上人はこの山居で、朝な夕な柴の戸にかかる白雲を眺め、念仏三昧の時を過ごされると共に、善導大師夢定中御会見の奇端を得られたところであります。
ご本尊は、善導大師応現の壁板であり、一心に念仏して拝むと半金色(はんこんじき)の善導大師の御影を拝することが出来ると云われています。
おそらくではございますが、浄土宗檀信徒の皆様のお仏壇は、中央に阿弥陀さま、両脇に僧侶の方をお祀りされているお仏壇が多いと思います。向かって左側が法然上人、右側にいらっしゃる方が、善導大師さまです。
下半分が金色(きんいろ)になっている半金色(はんこんじき)のお姿が多いかと思います。
お仏壇のお手入れの時に、両側の法然上人と善導大師さまがいらっしゃる所をお間違いないように、数珠を持っている方が、法然上人、合掌されている方が善導大師さまです。
(正面向かって左側が法然上人 右側が善導大師さまです。)