和尚のひとりごとNo1136「法然上人二十五霊場 三番」
和尚のひとりごとNo1136 法然上人二十五霊場 十輪寺(三番霊場)
第三番霊場 播磨高砂 浄土宗西山禅林寺派 十輪寺
ご本尊 阿弥陀如来
御詠歌
生れては まず思い出ん ふるさとに ちぎりし友の 深きまことを
建永2年(1207)法然上人が讃岐に御配流の途中、この港に立ち寄られ漁夫の八田治部太夫の老夫婦を始め、数多くの人を化益(けやく)されました。
その後、大永七年(1527)堺の十万上人が小松の庄 生福寺より法然上人自画賛の「宝瓶の御影」を得て帰る途中、当寺に立寄り御影を奉納されました。その時に山号を「地蔵山」から「宝瓶山」と改められました。
境内にある高麗仏宝篋印塔(こうらいぶつほうきょういんとう)は、文録年間豊臣秀吉公征韓の役に、当地方より参戦して亡くなられた九十六舟子(かこ)の追善供養塔です。
※ 舟子 船員さんのことです。
※ 化益 浄土宗の教えでは、「お念仏で極楽に行く事ができる」と、さとされることです。