和尚のひとりごと№1736「六時礼讃 中夜礼讃55」

和尚のひとりごと№1736「六時礼讃 中夜礼讃55」

【原文】
略懺悔(回向)

生已帰老死
沈没於苦海

【読み下し】

生じ已りて老死に帰し、
苦海に沈没す。

【意味】

生まれ終ってはまた飽きもせずに病と老いへと至り
苦しみあふれる大海へ没す。

 

※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。

訓読は同書の読みを使用させて頂いております。

六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。