和尚のひとりごと№1417「偈文12」
和尚のひとりごと№1417「偈文12 心浄偈」
(書き下し文)
世界に処すること虚空の如く、蓮華の水に著せざるが如し
心の清浄なること彼に超えたり。稽首して無上尊を礼したてまつる
(意味)
釈尊はまるで果てなき虚空のようにこの世界におわし
蓮華のはなが泥水に触れずに咲くように浄らかである
その御心が清浄なること、この蓮華を遥かに凌駕している
こうべを深く垂れて、この上なき尊き人に礼拝致します
現在は僧侶に対する回向文(能化回向文)として用いられるが、元来は釈尊に対する回向文(釈迦回向文)であった。
他宗では食作法の際や授戒の際に唱えられるという。