和尚のひとりごと№1263「第28願 見道場樹願」
和尚のひとりごと№1263「第28願 見道場樹願」
第28願 見道場樹願(けんどうじょうじゅがん)
設我得佛國中菩薩乃至少功德者不能知見其道場樹無量光色高四百萬里者不取正覺
せつがとくぶつこくちゅうぼさつないししょうくどくしゃふのうちけんごどうじょうじゅむりょうこうしきこうしひゃくまんりしゃふしゅしょうがく
たとい、われ仏を得んに、国の中の菩薩、乃至少功徳の者、その道場樹の無量の光色あって、高さ四百万里なるを知見すること能わずんば、正覚をとらじ
【言葉の説明】
乃至少功德者 功徳の少ない凡夫
道場樹 道場とは仏道修行の場所や区域を指し、その中心にある大きな木
【現代語訳】
私が仏となる以上、わが覚りの座に聳える道場樹が計り知れない色彩と輝きを持ち、そしてその高さが四百万里にも及んでいるのを、私の国土の菩薩たちはもちろん、まだ多く の功徳を積んではいない者に至るまで明らかに見て取ることができるようにしよう。 そならないよであれば、私は仏となるわけにはいかない。
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (注解者 阿満利麿 筑摩書房)