和尚のひとりごと№1257「第二十二 必至補処願」
和尚のひとりごと№1257「第二十二 必至補処願」
第二十二 必至補処願(ひっしふしょがん)
設我得佛他方佛土 諸菩薩衆 來生我國 究竟必至 一生補處 除其本願 自在所化 爲衆生故 被弘誓鎧 積累德本 度脫一切 遊諸佛國 修菩薩行 供養十方諸佛如來 開化恆沙無量衆生 使立無上正眞之道 超出常倫 諸地之行 現前修習暜賢之德 若不爾者不取正覺
せつがとくぶつたほうぶつど しょぼさっしゅう らいしょうがこく くきょうひっし いっしょうふしょ じょごほんがん じざいしょけ いしゅじょうこ ひぐぜいがい しゃくるいとくほん どだついっさい ゆしょぶっこく しゅぼさつぎょう くようじっぽうしょぶつにょらい かいけごうじゃむりょうしゅじょう しりゅうむじょうしょうしんしどう ちょうしゅつじょうりん しょじしぎょう げんぜんしゅじゅうふげんしとく にゃくふにしゃふしゅしょうがく
たとい、われ仏となるをえんとき、他方の仏土のもろもろの菩薩衆、わが国に来生せば、究竟して必ず、一生補処に至らしめん。 ただしその本願、自在に化益せんとするところの、衆生のためのゆえに、弘誓の鎧をかぶり、徳本を積累し、一切を度脱し、諸仏の国に遊んで、菩薩の行を修し、 十方のもろもろの仏・如来を供養し、恒沙の無量の衆生を関化して、無上正真の道を立てしめんをばのぞく。常倫の諸地の行を超出し、現前に普賢の徳を修習せん。もし、しからずんば、 正覚をとらじ
【言葉の説明】
一生補処 菩薩行(仏道修行者)の位の一つ 次の生では仏になる(覚りを開く)ことができる位です。
【現代語訳】
私が仏となる以上、他のみ仏方の国土にいる菩薩たちが、私の国土に生まれてきたならば、間違いなく仏となる一歩手前の一生補処の位に必ずや至り、多くの菩薩たちが踏まえるべき修行の段階を一挙に飛び越え、仏となるために普賢菩薩の徳目を目の前に掲げて、それを実 践するであろう。万が一にも〕そのようにならなければ、私は仏となるわけにはいかない。ただし、それらの菩薩のうち、もともと思いのままに人々を救い導こうという誓いを建てていて、人々のためにその誓いを鎧としてまとい、様々な功徳を積み重ね、 あらゆる人々を救い、さらには様々なみ仏の国土へ赴き、菩薩として修行し、すべてのみ仏方を供養し、ガンジス河の砂の数ほどの無数の人々を導き、この上ない覚りへの道を堅実に歩ませようとする者はその限りではない。
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (注解者 阿満利麿 筑摩書房)