和尚のひとりごと№1255「第二十 係念定生願」
和尚のひとりごと№1255「第二十 係念定生願」
第二十 係念定生願(けねんじょうしょうがん)
設我得佛十方衆生聞我名號係念我國植諸德本至心迴向欲生我國不果遂者不取正覺
せつがとくぶつじっぽうしゅじょうもんがみょうごうけいねんがこくじきしょとくほんししんえこうよくしょうがこくふかすいしゃふしゅしょうがく
たとい我(われ)、仏を得んに、十方衆生、我が名号を聞きて、念を我が国に係けて、もろもろの徳本を植えて、心を至し回向して我が国に生まれんと欲わんに、果遂せずんば、正覚を取らじ。
【言葉の説明】
果遂 果たし遂げるという意
【現代語訳】
私が仏となる以上、誰であれあらゆる世界に住むすべての人々が仏としての私の名を聞いて、私の国土に想いを馳せ、そして様々な功徳を積み重ね、まことの心をもって、それらの功徳を振り向けて、私の国への往生を望んだにもかかわらず、往生が果たされないようなことがあるならば、私は仏となるわけにはいかない。
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (注解者 阿満利麿 筑摩書房)