和尚のひとりごと№1253「第十八 念仏往生願」
和尚のひとりごと№1253「第十八 念仏往生願」
第十八 念仏往生願(ねんぶつおうじょうがん)
設我得佛十方衆生至心信樂欲生我國乃至十念若不生者不取正覺唯除五逆誹謗正法
せつがとくぶつじっぽうしゅじょうししんしんぎょうよくしょうがこくないしじゅうねんにゃくふしょうじゃふしゅしょうがくゆいじょごぎゃくひほうしょうぼう
たとい我(われ)、仏を得んに、十方衆生、心を致し信楽して我が国に生まれんと欲うて、乃至十念。もしんまれずば、正覚を取らじ。唯五逆と正法を誹謗せんをば除く。
【言葉の説明】
信楽 信じねがうこと、信じよろこぶこと
五逆 殺母(母を殺す)、殺父(父を殺す)、殺阿羅漢(聖者を殺す)、出仏身血(仏のからだを傷つける)、破和合僧(教団を分裂させて乱す)こと正法 仏法(仏の教え)
誹謗 そしること 悪口
【現代語訳】
私が仏となる以上、誰であれ、あらゆる世界に住むすべての人々がまことの心をもって、深く私の誓いを信じ、私の国土に往生しようと願って、少なくとも十遍、私の名を称えたにもかかわらず、往生しないというようなことがあるならば、私は仏となるわけにはいかない。ただし五逆罪を犯す者と仏法を謗る者は除くこととする。
阿弥陀さまの四十八願の中で、浄土宗にとって一番大事な願です。
私たちが、「南無阿弥陀佛」とお称えさせていただく根拠となるものです。
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (注解者 阿満利麿 筑摩書房)