和尚のひとりごと№1250「第十五願 眷属長寿願」
和尚のひとりごと№1250「第十五願 眷属長寿願」
第十五願 眷属長寿願(けんぞくちょうじゅがん)
設我得佛國中人天壽命無能限量除其本願脩短自在若不爾者不取正覺
せつがとくぶつこくちゅうにんでんじゅみょうむのうげんりょうじょごほんがんしゅたんじざいにゃくふにしゃふしゅしょうがく
たとい我(われ)、仏を得んに、国の中の人天、寿命能く限量なけん。その本願、修短自在ならんをば除く、もし爾らずんば、正覚を取らじ。
【言葉の説明】
本願 他の国の人々を救うという願いを起すこと
【現代語訳】
私が仏となる以上、私の国土に住む人々や天人の寿命にかぎりがないようにしよう。ただし彼らに本願として(その国に生まれるために)寿命の長短を自由にしたい者については、のぞくこととしよう。そのようにできないのであれば、私は仏となるわけにはいかない。
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (注解者 阿満利麿 筑摩書房)