和尚のひとりごと№1246「第十一願 住正定聚願」
和尚のひとりごと№1246「第十一願 住正定聚願」
第十一願 住正定聚願(じゅうしょうじょうじゅがん)
設我得佛國中人天不住定聚必至滅度者不取正覺
せつがとくぶつこくちゅうにんでんふじゅうじょうじゅひっしめつどしゃふしゅしょうがく
たとい我(われ)、仏を得んに、国の中の人天、定聚に住し必ず滅度に至らずんば、正覚を取らじ。
【言葉の説明】
定聚 「正定聚」の略 仏道修行者には、五十二の段階(五十二が最終段階です)があり、その四十一番目が「正定聚」です。この段階になると必ず仏になれます。
滅度 煩悩を火に譬えて、それが消滅した状態が「悟り」であるとされている。
【現代語訳】
私が仏となる以上、私の国土に住む人々や天人が、覚りを開いて仏と成ることが確約されている正定聚になれないようであるならば、私は仏となるわけにはいかない。
参考文献
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (注解者 阿満利麿 筑摩書房)