和尚のひとりごと№1234「四十八願」
和尚のひとりごと№1234「四十八願」
浄土宗において、「四十八願」とは、阿弥陀さまが、「仏に成る」(覚りを開く)前の修行中に建てた誓いのことでございます。
「設我得仏」から始まり、「不取正覚」で終わるものです。この間に述べられているのが誓いでございます。
訳としては、「仏となったならば、誓いを成就する。できなけられば仏とならない」という意味になります。
法然上人御法語「一紙小消息」に「阿弥陀仏は不取正覚の言を成就して、現に彼の国にましませば」と阿弥陀仏は誓いをすべて成就して極楽にいらっしゃいますと述べられています。
私たちが、念仏を称えるのも、阿弥陀さまの誓いにあるからです。
浄土宗の経典「無量寿経」によると、第一願「無三悪趣(むさんなくしゅ)」から②不更悪趣③悉皆金色④無有好醜⑤宿命智通⑥天眼智通⑦天耳智通⑧他心智通⑨神境智通⑩速得漏尽⑪住正定聚⑫光明無量⑬寿命無量⑭声聞無数⑮眷属長寿⑯無諸不善⑰諸仏称揚⑱念仏往生⑲来迎引接⑳係念定生㉑三十二相㉒必至補処㉓供養諸仏㉔供具如意㉕説一切智㉖那羅延㉗所須厳浄㉘見道場樹㉙得弁才智㉚智弁無窮㉛国土清浄㉜国土厳飾㉝触光柔軟㉞聞名得忍㉟女人往生㊱常修梵行㊲人天致敬㊳衣服随念㊴受楽無染㊵見諸仏土㊶諸根具足㊷住定供仏㊸生尊貴家㊹具足徳本㊺住定見仏㊻随意聞法㊼得不退転㊽得三法忍
と四十八種あります。
次回からそれぞれをご紹介させていただきます。