和尚のひとりごと№1229「大本山 増上寺」

和尚のひとりごと№1229「大本山 増上寺」

正式には、三縁山広度院増上寺(さんえんざんこうどいんぞうじょうじ)と申します。

明徳四年(1393)、浄土宗第八祖 酉誉聖聡 (ゆうよしょうそう)上人によって、江戸貝塚(現在の千代田区平河町付近)の地に、浄土宗正統根本念仏道場として創建されました。その後、文明2年 (1470)には勅願所に任ぜられるなど、関東における浄土宗の発展に貢献していきました。
江戸時代の初め、源誉存応(げんよぞんのう)上人が徳川家康公の帰依(きえ)を受けて菩提所となりました。
慶長三年(1590)には江戸城拡張のために貝塚から現在の芝に移りました。 家康公が征夷大将軍となると増上寺の大造営が始まり、大伽藍(がらん)が造営されていきました。

以後徳川将軍家の菩提寺として、また関東十八檀林(だんりん)の筆頭。さらに、総録所として全国の浄土宗寺院をまとめる所として興隆しました。
戦災によって徳川将軍家霊廟(れいびょう)は焼失し、焼失をのがれた三門(さんもん)・経蔵(きょうぞう)・黒門(くろもん)などを含む境内は、 昭和四十九年(1974)完成の大本堂とともに、近代的に整備されました。

※勅願所 天皇陛下の勅命によって祈願を行うところ。

※檀林  僧侶の養成機関、仏教宗派の学問所のこと。

※総録所  宗の行政事務をあつかう所です。

 

増上寺ホームページ

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増上寺Facebookより