和尚のひとりごと№1158「法然上人二十五霊場 二十四番」
和尚のひとりごとNo1158 法然上人二十五霊場 金戒光明寺(二十四番霊場)
第二十四番 京都 浄土宗 大本山 黒谷金戒光明寺(くろだにこんかいこうみょうじ)
ご本尊 阿弥陀如来
ご詠歌
池の水 人の心に 似たりけり
濁り澄む(にごりすむ)こと 定めなければ
通称「黒谷さん」で広く世に知られていまさす。
承安5年(1175)の春、法然上人四十三歳の御時、他力本願の御法を勧(すす)めるために、比叡山黒谷の報恩蔵を出られました。真如堂に詣った時、この寺の山上で休息し、念仏された時、紫雲たなびき光明輝く瑞相を感得され、教化有縁の地であるとして草庵を結ばれました。
後小松天皇より浄土宗発祥の地として「浄土真宗最初門」の勅額を賜わりました。また、法然上人御遺訓一枚起請文の直筆が伝わっています。
※瑞相 めでたいことが起きる前触れの現象のことです。
※感得 奥深い道徳や真理などを感じ悟ることです。
一枚起請文は普段は公開されていません。4月の御忌会の時などに見ることができます。
阿弥陀堂天井に描かれている龍の図は、迫力もあり、一見の価値があります。その他にも、新撰組発祥の地、日本三文殊の文殊菩薩をお祀りしているなどいろいろとあります。
また、清浄華院と同じく僧侶の修行道場がございます。
都を一望できる景勝の地にあり、一年に何度でもお参りして、楽しむことができます。