和尚のひとりごと№1156「法然上人二十五霊場 二十二番」

和尚のひとりごとNo1156 法然上人二十五霊場 知恩寺(二十二番霊場)

第二十二番 京都 浄土宗 大本山 百萬遍 知恩寺

ご本尊 釈迦如来(慈覚大師作)

ご詠歌
われはただ 仏にいつか 葵草(あおいくさ)
心のつまに 掛けぬ日ぞなき

元今出川小路(今の相国寺の地)にあった法然上人の草庵を、弟子の勢観房源智上人が知恩報恩(ちおんほうおん)のため、御影堂を建立し知恩寺と称されました。

その後第八世善阿空円上人は、元弘元年(1331)疫病が流行した折、後醍醐(ごだいご)天皇の勅(ちょく)を奉じて、宮中で、七日間百萬遍念仏を修したところ霊験があり、これにより、天皇から百萬遍の寺号及び大念珠、空海筆「利剣名号」を下賜(かし)されました。

毎年四月の法然上人御忌会と、毎月十五日に百萬遍大念珠繰りがおこなわれています。

玉圓寺でも十日十夜法要会(じゅうにちじゅうやほうようえ)のときに大念珠繰りを行っています。