和尚のひとりごと№1687「六時礼讃 中夜礼讃8」
和尚のひとりごと№1697「六時礼讃 中夜礼讃8」
【原文】
威光猶如千日月
声如天鼓倶翅羅
故我頂礼弥陀尊
願共諸衆生 往生安楽国
【読み下し】
威光はなお千の日月の如し。
声は天鼓・倶翅羅の如し。
故に我れ、弥陀尊を頂礼したてまつる。
願わくは諸の衆生と共に 安楽国に往生せん。
【意味】
ご威光はまた千の太陽と月のよう
お声は天の太鼓かコーキラ鳥か
この故にわたくしは阿弥陀尊に頭面礼足ひれ伏して
願わくはすべての衆生と共に、安楽国に往生できますように。
※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。
六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。