和尚のひとりごと№1675「六時礼讃 初夜礼讃85」

和尚のひとりごと№1675「六時礼讃 初夜礼讃85」

 

煩悩深無底
生死海無辺
度苦船未立

【読み下し】
煩悩深くして底なく、
生死の海、辺なし。
苦を度るの船、未だ立たず。

【意味】

煩悩は深く底知れず
生死の大海はまた限りない
苦海を渡る船の汽笛はまだ聞かず

※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。

六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。