和尚のひとりごと№1406「偈文 1 聞名得益偈」
阿弥陀経の解説は少しお休みさせていただいて、本日からは、日々のお勤めや法要などの中で称えられている「偈文」について紹介させていただきます。
まずは、聞名得益偈 です。
(書き下し文)
その仏の本願の力、名を聞きて往生せんと欲すれば
皆悉くかの国に到って、自おのずから不退転に致る
(意味)
彼の仏の本願の力によりて
その名号を聞き、往生するぞと願うならば
皆必ず彼の国に到り、自ずと不退転の位の菩薩となる
在家者の追善のための回向文として、日常的に唱えられる偈文。
出典は『無量寿経』の「東方偈」より。