和尚のひとりごと№1390「阿弥陀経25」

和尚のひとりごと№1390「阿弥陀経25」

 

其音演暢 五根 五力 七菩提分 八聖道分 五根 五力 七菩提分 八聖道分 如是等法

ごおんえんちょう ごこん ごりき しちぼだいぶん はっしょうどうぶん にょぜとうほう

その声、五根、五力、七菩提分、八聖道分、かくのごときらの法を演暢す。

【現代語訳】
その鳴き声が五根・五力・七菩提分・八聖道分等々の仏の教えを説き明かす。

【解説】

五根  
覚りを得るための実践項目で信根・精進根・念根・定・慧根のこと。これらの実践により、煩悩が滅せられて覚りへと向かう原動力となる

五力
五根が完成した段階で得られる信力・精進力・念力・定力・慧力のこと。 悪を未然に防ぐはたらきがある。

七菩提分
七覚支のこと。 覚りを得るための心的状態を整える実践目で
念覚支(しっかりと記憶して忘れない)・
択覚支(正しい法を選ぶ智慧をもつ)・
精進覚支(怠らず努める)・
喜覚支(心に喜びをもつ)・
軽安覚支(心が軽やかで穏やかである)・
定覚支(心を統一して乱れない)・
捨覚支(喜怒哀楽に煩わされない)
のことです。最終的に平等で偏らない心が得られます。

八聖道分
覚りを得るための実践方法。八正道ともいい、
正見(正しく見る)・
正思惟(正しく考える)・
正語(正しく語る)・
正業(正しくおこなう)・
正命(正しく生活する)・
正精(正しく努める)・
正念(正しく思念する)・
正定(正しく禅定して、心を静かに保つ)
のことです。

現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)

浄土三部経 (岩波文庫)