和尚のひとりごとNo1115「法然上人一代記 44」
44.七箇条制誡 嵯峨二尊院にて門弟たちを前に明らかにされたこの戒めは「七(しち)箇条制(かじょうせい)誡(かい)」と呼ばれています。 1.理も知らずに、天台や真言の教説を否定し、阿弥陀仏以外の仏や菩...
44.七箇条制誡 嵯峨二尊院にて門弟たちを前に明らかにされたこの戒めは「七(しち)箇条制(かじょうせい)誡(かい)」と呼ばれています。 1.理も知らずに、天台や真言の教説を否定し、阿弥陀仏以外の仏や菩...
43.旧仏教による非難 法然上人の勧める専修念仏の教えは次第に世に広がり門弟も増えましたが、中には悪を為しても念仏さえ唱えれば救われるといった勝手な解釈をする者たちも現われ、あまつさえそれらの者たちが...
41.九条兼実 法然上人を慕(した)いそのお念仏の教えに心惹かれ、上人に帰依した人々は、実に老若男女を問わず、また様々な階層、あるいは貴賎貧富を問わず各方面に渡っていました。その一人九條兼(くじょうか...
42.兼実の請いで『選択集』を著わす 法然上人を戒師として出家した兼実公は僧名を円証と称しました。そして兼実の請いにより『選択本願念仏集』を著わすことになります。時に法然上人66歳、建久九年春三月のこ...
40.顕真の帰浄 「大衆(たいしゅう)みな同音(どうおん)に念仏を修する事三日三夜、声山谷に満ち、ひびき林野を動かす、信を起こし、縁を結ぶ人多かりき」 これがこの時の大原の様子であったよ...