五重相傳会

去る令和2年11月19日より23日までの五日間にわたり、当山玉圓寺にて五重相傳會を開筵致しました。

折しもコロナ禍が叫ばれる中でしたが、五重相伝を行うことは当山住職の悲願であり、また受者の皆さまの熱意にほだされ、予定通りの開筵を決断、幸いにもコロナへの感染などの事態を招くこともなく無事満行することが出来ました。

当山と致しましても、三密を避けソーシャルディスタンスを維持すべく、食事を黙食とする、行道や着座の際の距離感やアルコールによる拭き上げ清掃、また受者の皆さま自身の体調管理など徹底した対策を講じました。 本来であればこれだけの行事ですから、組の門中寺院をはじめお声がけすべきところは多方面にわたると思います。

しかしながら今回は、あえてお招きする寺方は経験豊かな同志のみとさせて頂き、寺内のスタッフを含めて事前に綿密な打ち合わせを重ねて当日を迎える事と致しました。
当初は48名の参加人数を見込んでおりましたが、結果的にその半数ほどに留まり、三密などの状況を避けることが容易となった事も幸い致しました。

五重相伝を無事成満出来た事は、ひとえに御仏の御加護ならびに関係各位の皆さま、また受者や檀信徒の皆さまのお蔭様であると一同心より感謝致しております。

さてこの五重相伝は諸行無常なる現世を真摯に見つめる眼を養い、法然上人の念仏の御教えを体得して頂く我が宗にとり最も大切な法要の一つであります。こういう時期だからこそあえて挙行する意義もあったのかも知れません。成満された受者の皆さまの晴れやかなお顔を拝見した際に、このような思いを強くした次第です。

これから当ホームページ上にて、昨年当山で開筵致しました玉圓寺 五重相伝會の模様を織り交ぜながら、五重相伝のご紹介をして参りたいと思います。

 

五重相傳会