和尚のひとりごと№1698「六時礼讃 中夜礼讃18」

和尚のひとりごと№1698「六時礼讃 中夜礼讃18」

 

 

 

【原文】

顕現神通至安楽
瞻仰尊顔常恭敬
故我頂礼弥陀尊
願共諸衆生 往生安楽国

【読み下し】

神通を顕現して安楽に至り、
尊顔を瞻仰して常に恭敬す。
故に我れ、弥陀尊を頂礼したてまつる。
願わくは諸の衆生と共に 安楽国に往生せん。

【意味】

神通力をあらわして安楽国に至って
ご尊願を仰いで常に敬い褒め称え
この故にわたくしは阿弥陀尊に頭面礼足ひれ伏して
願わくはすべての衆生と共に、安楽国に往生できますように。

 

 

※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。

六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。