和尚のひとりごと№1689「六時礼讃 中夜礼讃10」
和尚のひとりごと№1689「六時礼讃 中夜礼讃10」
【原文】
種種妙相宝荘厳
能伏外道魔驕慢
故我頂礼弥陀尊
願共諸衆生 往生安楽国
【読み下し】
種種の妙相、宝をもて荘厳す。
能く外道と魔との驕慢を伏す。
故に我れ、弥陀尊を頂礼したてまつる。
願わくは諸の衆生と共に 安楽国に往生せん。
【意味】
様々なる妙なる相好は宝で荘厳され
誤った見解と悟りの妨げとおごり高ぶりとを能く打ち払う
この故にわたくしは阿弥陀尊に頭面礼足ひれ伏して
願わくはすべての衆生と共に、安楽国に往生できますように。
※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。
六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。