和尚のひとりごと№1435「偈文29」

和尚のひとりごと№1435「偈文29」

 

 

 

 

(書き下し文)
寺門清寧し 道縁具足し 諸の障擬無く 浄業は増長せん

(意味)
修行の場である寺が静寂と安寧につつまれきよらかであり
(そこで)仏道の縁を結ぶことが出来て
(仏道を妨げる)諸々の障害も見たらず
(浄土往生の為の)きよらかな行い(である念仏)が大いに伸長しますように

清寧は清く静かで安らかに治まっていること
道縁は仏道の因縁。
浄業は浄らかな行い。浄土往生の行因である世(世俗の善根)・戒(持戒の善根)・行(出世間の善根)の三福、または浄土往生の業である念仏のこと。
障礙(障碍)は仏道修行もしくは悟りの障害となるものをそう呼ぶ。