和尚のひとりごと№1429「偈文23」

和尚のひとりごと№1429「偈文23 展鉢偈」

 

 

(意味)

”もし鉢をひろげん時には、
まさに衆生が、身心寂静、離諸粗暴であることを願わん。”

展鉢(てんばつ)とは包んでいた布を広げて鉢を取り出すこと。
鉢は応量器のことで、本来は托鉢の際に施食を入れる為に持ち歩く比丘六物のひとつ。
食が始まろうとするまさにその時に、比丘たる者は、衆生の心身が寂静であり、
諸々の粗暴から離れらることを願うべきであるという内容。
出典は『華厳経』より。