和尚のひとりごと№1408「偈文3」

和尚のひとりごと№1408「偈文 3 本誓偈」

 

 

 

 

(意味)
阿弥陀仏がかつて立てられた誓願は
極楽世界へ開かれた最も肝要なる門(入口)である
心が定まり禅定の境地にあって行う善き行い、そして反対に散乱した日常心にて修める修行なども
ともに同じく極楽往生に向けて回向し(振り向けて)
速やかにもはや再生することのない境地(覚りの境地)を得よう

弥陀仏に対する回向で唱えられる回向文。
本誓とは本願に同じ。元の誓願(ちかい)という意味で、法蔵菩薩と呼ばれた正覚前の修行時代の阿弥陀如来が、かつて衆生救済の為に立てた四十八の誓願を指す。
この偈文自体は善導大師『観経疏』玄義分の冒頭の十四行偈(発願帰敬偈)からの抜粋である。