和尚のひとりごと№1368「阿弥陀経4」
和尚のひとりごと№1368「阿弥陀経4」
與大比丘衆 千二百五十人倶 皆是大阿羅漢 衆所知識
よだいびくしゅう せんにひゃくごじゅうにんく かいぜだいあらかん しゅしょちしく
大比丘衆、千二百五十人とともなりき。みなこれ、大阿羅漢にして、衆に知識せらりたり。
【現代語訳】
釈尊のもとには総勢千二百五十人にも及ぶ、きわめてすぐれた出家修行者(比丘) たちが会していた。彼らは]みな煩悩を滅した偉大な阿羅漢であり、その名は人々の間にあまねく知れわたっていた。
【解説】
大比丘
比丘とは、出家修行者のことです。「大」がついているのは、偉大な、優れたという意味があります。
阿羅漢
仏道修行における最高位の一つで、供養に値する聖者のことです。また阿羅漢は羅漢ともいわれ、日本においては鎌倉期から禅宗を中心に信仰の対象となりました。このような羅漢には、十六羅漢、十八羅漢、五百羅漢などがあり、これらの画像や彫像が作られ、さらに羅漢講式などの法要によってこれらの羅漢の供養がなされました。
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
浄土三部経 (岩波文庫)