和尚のひとりごと№1179「聖光上人御法語前遍十七」

和尚のひとりごと№1179「聖光上人御法語前遍十七」

此の三心(さんじん)を具足(ぐそく)して申す念仏は、百人は百人ながら往生す。千人は千人ながら往生す。もし此の三心具足せずして申す人の念仏は、百人が中に一人(ひとり)も往生せず、千人が中に一人も往生せず。されば念仏申して往生せんと思わん人は、此の三心の所によくよく心を留(とど)めて見るべし。

 

百人百生(ひゃくにんひゃくしょう)
三心を具えた念仏を称えれば、百人いれば百人ともに往生できる。千人いれば千人ともに往生できる。
ただもし三心が具わらない念仏を称えても、百人いても一人も往生せず、千人いても一人も往生できない。
だからこそ念仏を称えて往生しようと思う人は、この三心を心に留めておくべきである。